◆つながりで支えたい。

sazu

2007年10月17日 08:35

色彩心理の勉強でお世話になったことのあるスクールの先生が
ボランティアで通い続けているという特別養護施設に
色彩セラピー・ワークの研修を兼ねて、はじめて参加させていただきました。

私が「リハビリ色彩」で通っているリハビリ・ステーションとは
建物の規模や介護形態も異なり、
参加されているほとんどの方が施設内で24時間過ごされています。

自動ドアやエレベーターが認証式になっていることにも驚きました。
事件や事故を防ぐためとはいえ、不自然なことではあるかも知れませんが、
スタッフ数とのアンバランスがきっと何よりの問題なんだろうなぁ、と感じます。

介護施設で色彩ワークをしていると、
表現された色には感情だけでなく、体調や症状があらわれるという事を
ハッキリと感じ取ることが多いのですが、今回もそれは強く感じました。

参加者の方々が表現されたものを最後に壁に貼りだして、
それを見ながら先生と施設スタッフの方が「色」という観点から
最近の体調や様子をお話されているのをうかがいながら、
「色」が人に与える可能性を直に感じることもできました。

色彩表現によって、鬱積した感情を吐き出したり、またリハビリ効果などによって
パワーが養われたり、元気を取り戻したり、という事も結果的にはもちろん期待できますが、
それ「だけ」が本来の目的ではないし、そこ「だけ」に結果を求めるというのも違う気がします。

こうして色を通して本人の体調や感情に周囲の人達が「気に留める」「寄り添う」ことも
またとても大切なこと。これは施設でのリハビリ色彩ワークだけでなく、
私がおこなっている「ママ色ワーク」でも共通していえることです。

そしてそれはワークに限ったことではなく、
福祉問題、教育問題、家族のことも、世の中のことも、
たくさんのつながりを持って協力し合うことで、
色々な事がうまく循環していくんだろうなぁ。って、思います。

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